2011年1月11日火曜日

1月6日

 1月6日の午後2時20分、母方の祖母が亡くなりました。91歳でした。

 慌しくお通夜とお葬式が終わり、ちょっと一息つき、ようやくぼちぼち心が落ち着いてきたので、祖母に対する思いを書かせていただこうと思います。

 祖母は、30年前に祖父が他界してからずっと和歌山で一人暮らしをしていましたが、アルツハイマー型の痴呆を発症して一人暮らしが出来なくなってきたので、10年前から大阪のこの家で私の両親と同居し始めました。
 しばらくは隣の老人施設のディサービスに通う生活をしていましたが、母の事が誰なのかさえ認識できないほど痴呆が進んでおり、両親の介護にも限界がきたので、4年ほど前から施設で暮らすようになりました。
 それからは施設で穏やかに過ごしていたのですが、先月の初め、誤嚥性肺炎のために近くの病院に入院することになりました。
 入院した当初は肺炎を治療する方向だったのですが、1週間ほど経った日に容態が急変し、医師に呼び出され、治療したところで食事を全く受け付けなくなってしまった祖母の体力がもたないだろう、いつ呼吸が止まってもおかしくない状態である、といった説明を受けました。
 そして、1月6日の朝、再び容態が悪化し、そのまま帰らぬ人となりました。

 私と兄が手を握りながらの最期でした。
 
 母と伯母に祖母の最期を一緒に過ごしてほしくて、「おばぁちゃん、もうちょっと頑張って!もうちょっと待って!お母さん達来るから!!」と、兄と二人で声をかけていたのですが、とうとう二人は間に合いませんでした。

 祖母の91年間の人生最期の時を、私が一緒に過ごせたことは本当に誇りに思います。
 しかし、色々な事を考えたら悔しい思いが込み上げてきて、冷たくなっていく祖母の手を握り締めながら、ぼろぼろと涙が止まりませんでした。

 孫としての自分を責めました。
 看護師としての自分を責めました。
 後悔することばかりで、ごめんねごめんね、という単語ばかりが頭の中に浮かびました。

 そんな悔しい思いで心が乱れたまま、あれよあれよとお通夜お葬式が終わり、気が付けばまたいつもの生活に戻っていました。
 
 今、ようやく落ち着いて祖母にメッセージを送ります。
 天国の祖母に、届きますように。



 おばぁちゃん

 お母さんを産んでくれてありがとう。
 孫の私達を可愛がってくれてありがとう。
 色々教えてくれてありがとう。
 美味しい手巻き寿司、作ってくれてありがとう。

 天国では、おじぃちゃんと仲良く穏やかに過ごして下さい。
 そして、私達家族を上から見守っていて下さい。

 おばぁちゃんの遺伝子は、ちゃんと繋げていくから、安心してね(^^)

 ばいばい!!

 
 

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